2015年7月3日

展示中の作品のこと

最近いろんな所が腫れて痛みます。

飲み過ぎですかね?まるこめく氏ですよ。

 

7月4日(土)にて「混沌藝術展」が終了となります。

今日は展示している作品について書きます。

あと、「陰鬱旅団展」で展示していた作品についても書きます。

 

以下、ネタバレ注意でお願いします。

 

作品1「follower(フォロワー)」

follower『増殖し続ける

虚ろなアイデンティティ』

 

自己を自己だと思いながら保っている自分は、本当に自分が作ったものなのか。

誰かが誰かを追従しているだけの、虚ろなアイデンティティが増殖していく。

SNSの中などで見られる(ある一定の)繋がりや書き込みに漂う虚無感と、個性的だと主張する無個性を認めてほしがる自己顕示欲。

もちろんそこには自分も含まれていて、そういったものがひどく滑稽だと思いました。

何度も描き直そうと悩んだ絵でしたが、この作品から絵を描くことに対する気持ちが少し変わったように思えます。

 

作品2「我儘な子宮」

我儘な子宮『充ち満ちる子宮

空虚なる生命の氾濫を祝福せよ

と誰が言う』

 

観賞用のためだけに遺伝子操作で改造されていく生き物たちは何を思うのか。

だとか

ある風習や環境等によって、選択できない人生を強いられる生き物(人間を含む)を生み出すことについて。

だとか

そういう物達を、きれいだとか、かわいいだとか、かわいそうだとか言って、一過性の熱だけで見ていられる人間のエゴ。虚しさ。

そんな感じです。

 

作品3「耳鳴り」(陰鬱旅団展にて展示)

耳鳴り『鈍い耳鳴りは耳の奥の蝸牛が這い出しそうな鬱陶しさで、何度も遠い記憶を蘇らせる。

時折聞こえてくるのは、蛾の羽ばたきか人の囁き声か。

皆が私を叱責し嘲笑している、そんな気がする。』

 

そんな記憶の絵です。

というわけで

まるこめく氏の絵には自分の思うこんなことが含まれてますが、もし絵から何か受けていただけたら嬉しいです。

それはわたしが全く意図しないことであっても、見て下さった方が少しでも何か感じてくれたというだけで嬉しいです。

 

先入観を持たないで、すっとご覧いただくためにも、本当は絵について何も書かない方がいいんだと思います。

やはり自分は自己主張の強い愚人だと思うわけです。

 

そんな感じで、混沌藝術展は7月4日まで!

最終日は12:00~18:00ですので、ご注意くださいませ。

 

愚人・まるこめく氏は15:00以降に在廊する予定ですが、明日は出展作家様がたくさんいらっしゃりそうなので抜け出している場合もございます。

銀座一丁目付近にはおります故、ご連絡いただけましたらギャラリーへ戻ります。

もし何かございましたらご連絡いただければ幸いです。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

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